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代表 設計・大工 酒井和幸

代表 設計・大工
酒井 和幸

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設計・インテリアコーディネーター 酒井朋美

設計・インテリアコーディネーター
酒井 朋美

二級建築士
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静岡県耐震診断補強相談士
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2021.09.14

酒井和幸

富士市耐震リフォーム工事~シロアリ被害

本日は、現在工事を進めています、富士市の耐震リフォーム工事でのシロアリ被害の現状を伝えていきます。

施主のF様は、最初見たときは少し(かなりかも)ショックを受けておりましたが、こういうことは現実として起きており、皆さんが気づいてないだけで、全国どの家庭でも起きていることです。

これから見る画像を元にお話ししますが、「阪神淡路大震災の倒壊のほとんどが、古い住宅は耐震性がないから倒壊した。2×4の建物はほとんど倒壊しなかった」などと言われていましたが、倒壊(木造住宅に限る)の多くの原因は「シロアリ被害、腐朽菌による木材の劣化」で耐震性が損なわれ倒壊に至るという調査結果が出ています。

(健全な木材でも古い耐震基準で倒壊した家も多くあります)

着工前の打ち合わせで、キッチンの出窓から羽アリが出てきたとは聞いてました。

解体後の木材を見るのも嫌な気分になってしまうため、画像は数十枚撮ったのですが、2枚だけ使うことにしました。(F様、すみません。ブログを見てもらう皆さんにも危機感をもってもらいたいのです。)

キッチンの壁を解体した後です。

基礎に蟻道が2本あり、そこから柱を食べて梁もやられています。

梁の表面、皮1枚残して自分たちが乾燥しないように食べていきます。

外壁部の横桟もかなりの被害。

梁の断面です。

梁の4分の3ぐらい食べられており、強度はかなり弱っています。

今、この瞬間に大地震が来たら大変なことになりますね。

これは、私が蟻道の途中を壊して1時間後に撮った画像です。

真ん中の少し濃いところがシロアリが1時間で新たに作った道です。

だいたい2センチぐらい。

黒丸のところに1匹いますね。

これは、蟻道を壊して1日半後の画像。

左の蟻道同様、角の蟻道も壊した(地中のシロアリはまだ駆除せず、観察してみた)のですが、1日半で45㎝の基礎を上がり、土台まで到達してました。

恐るべし・・・

と、ここまでシロアリの被害について語っていきましたが、これからは未来に向けて家を強くしていく話しをしていきます。

20年、30年と、「あの時ヒュッゲホームズの酒井に頼んで良かった」と思っていただけるように真剣に、且つ限られた予算で精一杯考えた提案をF様にしたところ、「お任せします」と返事をいただきました。

よーし!やるか!!!

先ずは柱を交換するにあたり、既存の柱に絡んでる梁が落ちないように、パイプサポート(鉄の柱)で支えます。

解体してて気づいたのが、土台があまり被害にあっていないこと。

良かったのが、断面を少し切ったら「ヒバ」という材種でした。

「ヒバ」は簡単に言うとシロアリに強い成分が含まれています。

柱を交換するところが少しだけやられていたので、安全を考えてそこだけ交換。

先ず、基礎と交換した土台を緊結するため、基礎まで穴をあけます。

そしてブラシで掃除。

さらに掃除機でしっかりと奥まで掃除。(一番大事)

そして特殊な薬品、「ケミカルアンカー」挿入。(正式名称は接着系アンカー)

このカプセルに入った薬品が科学反応を起こして、鉄筋と基礎を緊結させます。

とても作業性に優れ、夏場では30分ぐらいで硬化するので重宝しております。

(消費期限があるから気を付けます。)

薬品挿入後、鉄筋を入れる。

最後に打ち込んで完了です。

新しくなって気持ちがいいですね。

それから柱を交換して、持ち出しの梁も1部交換。

右上の被害のある梁は交換が困難なため、後日補強をし、強度を上げていきます。

F様、喜んでくれるといいな~。。。

続く。

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