loader image

HYGGE+HOMES ヒュッゲホームズ|沼津市 工務店

\ 家でくつろぐ幸せを/

HYGGE+HOMES

お問い合わせ

富士宮市へインスペクションに行ってきました

こんにちは、わかめです。いつもわかめと言っていますが、お客様からわかめって誰?と聞かれます。
わたくし酒井の嫁、朋美です。昔からのニックネームなんです。
何で?とよく言われますが、旧姓の・・・といえば分かりやすいです(^^;)

ところで、先日雨の合間を縫って富士宮市までインスペクションに行ってきました。
自然いっぱいで気持ちがよかったです。
屋根の上からは雲の合間から富士山がど真ん中。
夏の富士山もかっこいい。

今回は鉄骨と木造の混構造、築25年。
いつものように、夫が屋根に登ります。今回は3階建てでしたが、2階ベランダから脚立で登ることが出来たので点検しました。
通常屋根に登れる条件として、
雨や雪がない、急こう配ではない、風が強くない、高所用はしごで登れる範囲としてヘルメット、すべり止め靴など安全を確保した上で点検をします。
お客様によっては屋根には登ってほしくないという方には見える範囲での目視になります。
知識がないと踏んではいけない場所に乗って屋根材が割れてしまうという問題もありますが、夫は基本大工の為、構造が分かっているためそのような失敗はないかと思いますが、細心の注意を払って点検をしています。

今回はカラーベストというスレート瓦でした。築25年リフォームはされていないようです、かなり表面の劣化がありました。
最近のスレート瓦の塗装サイクルは30年位と長いものもあるようですが、通常品は10年から15年位で再塗装をお勧めしています。
棟板金と呼ばれる部分にも手を触ると塗料が付着します。これは表面劣化の分かりやすい現象です。
屋根材や板金部分は保護剤が劣化すると、雨が浸透してしまい、素材がボロボロになったり錆びて穴が空いたりと本来の役目を果たさなくなり、屋根の葺き替えが必要になってしまうので、早め早めのメンテナンスをお勧めしたいところです。
日本瓦とちがって、スレート瓦は軽くて地震にはとても有効ですが、台風などの強風には軽い為、上記のようにメンテナンスがされていないと劣化により釘が浮いてしまっていたりして、飛ばされることがあります。
インスペクションを行っていると、お客様も気づかないところの一枚が飛んでしまっている屋根があったりします。
メリットデメリットを理解してメンテナンスをすることが大事ですね。

ベランダ防水ですが、こちらのお宅は表面のトップコートと呼ばれる塗装がはがれて劣化しています。
目視上、下の部屋に雨漏りなどなかったのですが、こちらも屋根と同じく保護剤なので、雨漏りがする前に再塗装をお勧めしたいですね。

小屋裏に潜ってを点検をしたところ、小屋組み構造部に雨染みによる腐朽菌(腐り)があり、屋根からの雨漏りがあったかもしれません。
インスペクションは現状調査であり原因を探るものではありませんので、この調査後に必要があれば補修などのご提案をしています。

小屋裏はよく見ると、一部に断熱材が入っていません(〇で囲っているところ)。

これは珍しくなくよくあることで、ここ数年やっと日本は断熱化の重要性をうたう様になりましたが、一昔前は
「断熱材は一応入っている」
程度。日本の断熱化はお粗末限りなし。
近年建築物省エネ法が改正され、来年2025年から省エネ率の低い家は建てられなくなりますが、リフォームは一定規模以上の増改築が対象なので断熱性能の低い住宅に住む方の方が圧倒的に多いわけで、カーボンニュートラル化実現の為、国が省エネリフォームに対して補助金をここ数年継続して事業を行っています。
弊社でも窓や壁天井床の断熱工事を行っており、補助金申請もワンストップで行っております。

こちらの物件は1999年完工の住宅です。小屋裏をのぞくと一部に筋かいと梁を繋ぐ耐震金物が付いてるのが見えました。
1981(昭和56)年以降建築基準法が改正され、それ以降の建物には耐震性があるとされています。
その根拠の一部がこの金物の有無。

建築基準法はその後2000年にも大改正され、耐震性の基準が厳しくなりました。
その間の1981年から2000年までの19年間がグレーゾーンと言われていて、その理由はこの基準が甘かったのこと、チェック機構も厳しくなかったことで本当に耐震性があるのかがグレーであるのが問題なのです。
こちらのお宅には一部耐震金物を確認できましたが、他のグレーゾーンの建物をインスペクションをした時、金物が入っていない物件は結構あるんです。
もちろん耐震性の有無はこの金物だけでは証明できないのですが、昭和56年以降だから安心だと言えるのか疑問です。

インスペクションは人間でいう人間ドックのようなものです。住宅もいつまでも元気ではいられません。
不動産売買時に行われることが多いですが、ある程度年数が経って来たら建物の健康チェックとしても活用するのもいいかもしれません。