築20年、広くて立派なお宅ですが、とても寒い。L型キッチンも意外に使いにくい。そんな悩みを解消。暖かく使いやすいLDKに改装。キッチンはI型に変更。背面は配膳カウンターと収納を造作。導線がよくなり家事もスムーズ。同時に耐震補強壁を追加して、プラスアルファの安心を。
リビングは隣接してはいるものの、出入口が遠くキッチンからリビングの様子が見ることができない。
キッチンは比較的広めだが、食器棚が遠いなど導線があまり良くなかった。
L型キッチンは使い勝手が良さそうだが、実は無駄なスペースが多いので、必要なものがあちこちに散らばりやすい。
キッチンカウンターは奥様の身長に合わせた少し高めのH900。
トクラスのシステムキッチンは人造大理石の質がトップクラス。熱にも傷にもとても強い。色はブラック系に統一し、シックな印象に。
意外に使いにくい吊戸棚は手の届く範囲でオープンにし、毎日の使い勝手を基本に考えました。
オープン棚の下にはステンレスの水切り棚を設置し、フライパンや鍋などの大物を洗ったら仮置きできるので、作業スペースが広々使えます。
カウンター下部には家電収納と、意外に置き場に困るゴミ箱を収納しました。
毎日使う炊飯器とコーヒーメーカーは引き出し式に。
導線が短くなり、とても使いやすいキッチンになりました。
新築時に購入した食器棚はあまり使っておらず、丁番などが壊れかけていたので
もう捨ててもいいかな、と奥様がおっしゃっていましたが、しっかりとした作りで捨てるのがもったいなかった為、小さくして使いましょうとご提案。
捨てられるはずの食器棚の両サイドをカットし、小さくしてキッチン背面収納に活用し、生き返らせました。
食器棚の手前の壁は不足していた耐震壁を追加しました。
行き場に困る買い物かごも棚上に収納。
もともと12.5畳の広々リビングでしたが、収納がなく散らかりやすいというお悩み。子供たちのレゴも飾ってあげたい。
リビングの一部を1.5畳ほどキッチンの一部にして冷蔵庫や食器棚を配置し、
更に出入口の建具を設けることでキッチンからリビングの様子が分かるし、導線がよくなりました。
リビングには電話台を兼ねたニッチと、掃除機や洋服などもかけられる収納を設置し、ピアノも移動。
ニッチにはレゴも飾れます。リビングがとてもすっきりしました。
ソファーは静岡市手作り家具マルミヤ「くつシリーズ」背もたれ、座面、クッションが数十種類から選べます。飽きの来ない、でもありふれていないI様オリジナルのソファーをコーディネート。
グレー色のプリーツクスリーンで柔らかさをプラスしました。
以前家族で訪れた、思い出のリゾートホテルのイメージ通りに仕上がりました。
TVボードも「マルミヤ」にて。手作りの格子が美しく、かつ大容量の収納でTV廻りがすっきり。TV背面には映画などを見るとき用に間接照明を造作。
床板はしずおか優良木材を使用し、静岡県産材補助金を利用しました。
ダイニングチェアーは「マルミヤ」にて、家族で好きな椅子をチョイス。
自分の好きな椅子に座る、これってHYGGE(ヒュッゲ)!とてもカラフルで楽し気な雰囲気になりました。
LDKの窓は全て内窓(LIXILインプラス)を付けて寒さ、暑さの解消。
「断熱効果」「結露軽減」「遮音効果」「UVカット」「侵入抑止効果」「経済性」のメリットがあり、更に補助金などの優遇制度も利用しました。
床下をのぞいてみました。寒いわけです、床下に断熱材が何も入っていません。
床板1枚だけですから、基礎の通気口から外気がそのまま室内へ入ってしまいます。20年前の確認申請図面には、床下に断熱材を入れなさいと書かれていましたが、実際には入っていないという手抜き工事。とても残念です。
1階の床下全部に断熱材を入れ込みました。
全ての床板をはがしての工事はとても費用が掛かる為、がんばって床下に潜り込んでの仕事になりました。断熱材は優れた断熱性能ポリスチレンフォームを使用。
1階床下に断熱材を落ちてこないように固定し、隙間なく敷き詰めました。これも大事なひと手間です。室内の冷暖房効果は格段にアップしたと思います。
省エネ補助金利用しました。