ちょっとご無沙汰のわかめです。前回のブログはで設計図のラフプランが決まったので本格的な設計に入りました。
「耐震等級3」というワードですが、住宅をご検討中の方なら最近よく聞く言葉だと思います。ローコスト住宅や建売住宅でも「耐震等級3標準仕様!」と高々と売りにしています。もちろん弊社でも「耐震等級3」が標準仕様です。
が、知っていますか?
「同じ耐震等級3でも種類の違いがあることを」
A.住宅性能表示制度による、耐力壁が足りているかどうかを「壁量計算」による耐震等級3
B.許容応力度計算による、荷重や地震に対して基礎や柱や梁などが、十分に耐えられるかどうかを検討する「構造計算」による耐震等級3
最近見かける仕様はA「壁の量だけを計算する」の等級3が多いですが、弊社ではそれ以上の安全性を持たせるためBの「許容応力度計算」をしています。
近年大きな地震が頻発し、熊本地震では震度6、7クラスが立て続けに襲い、繰り返しの地震に耐えられ、住み続けられる家を造る必要があると考えているので許容応力度計算をしています。
さらに今回の物件は長期優良住宅の認定枠に入ることができたので、構造計算に加え、上記Aの住宅性能表示制度の中の一部
1.構造の安定 弊社は当然耐震等級3!
2.劣化の軽減(防腐・防蟻処理・床下、小屋裏の換気など)弊社は当然いつも通り自信もって行っております。
3.維持管理・更新への配慮(給排水、ガス管などの点検・清掃・補修のしやすさ)これもいつも通り自信もって行っております。
4.温熱環境・エネルギー消費量(断熱性能や、エネルギー消費量の計算)断熱性能は最高等級4、エネルギー消費量等級も最高等級5!
などを検討し、書類で提出しなければなりません。膨大な書類の量!通常の確認申請と比較すると一目瞭然。圧倒的に大変ですが、お客様へのメリットはたくさん。
1.住宅ローン控除の控除額が10年間で最大500万円に
2.登録免許税(建物登記手続きの際の税金)引き下げ
3.不動産取得税は課税標準から控除される金額が増える
4.固定資産税減税は通常より2年増えて5年間半額に
5.住宅ローン優遇(フラット35Sにおいての金利の引き下げ)
6.地震保険料が30%割引
7.補助金制度(110万円から140万円)
お客様の為にせっせと計算、書類をつくり、評価機関に持っていきチェックを受け、何度か手直しし(汗)申請が通りましたぁ。疲れた・・・。
さて!次は着工の準備、と、その前に地鎮祭。
その話はまた次回。