本日は、先日シロアリの被害があったお客様の和室と廊下の床板の張替え工事です。
前回のブログでは「羽アリはシロアリの上司」とだけ簡単に書きましたが、今回はもう少し詳しく書きます。
シロアリの1つのグループは完全なピラミッド型の社会です。
武家社会で例えると、女王アリが「大名」、羽アリが「武士」、お城を守る「護衛アリ」、そしてシロアリが「農民」。
こんな感じでしょうか。
まず、シロアリの9割は「農民」です。
残りの1割の中の数十パーセントが武士であり、羽アリです。
種類にもよりますが、日本全国に分布しているヤマトシロアリですと、5月から6月の雨が降った次の日の、湿気があるときにぞろぞろ出てくる感じです。
アリや虫の大群を見るとゾクゾクっとします。
しかも羽が落ちていたりします。
羽アリが出てくるときは、大体はシロアリが多くの土台や柱を食べています。
湿気が籠りやすい場所は特に注意して見ていてください。
さて、これからはシロアリ駆除からフローリング工事までの流れです。
これは、トイレが基礎に囲まれていたので土壌処理ができなかったので、点検口を造り、そこから散布しているところです。
左側の土台は、被害にあったところを削って内部まで染み込むように散布します。
和室の畳を撤去し、フローリングにしています。
昔の造りは敷居が一段上がっていることが多く、施主様の希望で少し下げてバリアフリーにしました。
廊下もブカブカするというので少しめくると、やはり被害をうけていました。
廊下は被害を受けた箇所だけ合板を入れ替え、後は重ね張りにしました。
暗かった廊下が一気に明るくなりました。
施主様も大変気に入って頂けました。
すると、今度は「少し時間が取れるようになったらクロスもお願いしたい」との依頼も頂きました。
シロアリの被害で暗くなっていた施主様の笑顔が、フローリングのように明るく変わったのでとても嬉しかったです。