解体前の現状です。電気を付けているので少しは明るいですが、付けないとかなり暗いです。しかも天井高は280センチ!現在の一般住宅で245センチぐらいなのでかなり高いです。以前は奥様のご実家で、相続の関係でこちらに住まわれるようですが、ご主人がたまに泊りにくると必ず風邪をひいていたそう。
それも納得!外部の壁は土壁なので断熱効果はあるのですが、それ以外は無断熱。天井は敷目天井で厚さ3ミリ。小屋裏で冷やされた冷気は簡単に室内に侵入(暖かい空気は上昇し、冷やされた空気は下降)。
おまけに天井高が高いので、エアコンをつけても暖まった空気は上に逃げてしまい、足元はいつまでも寒いまま。
契約前は三つの畳部屋をフローリングに変えるので、床下に断熱材を入れることになりましたが、天井は予算の関係上断念。切ないですが仕方のないことです。
お客様のコストコントロールをするのも工務店として立派な仕事。
なんでもかんでも追加工事ではお金がいくらあってもきりがないし、「うちでは天井の断熱材も標準工事でセットです」では、お客様の意向をまったく聞いてないことになります。
昔の家具の処分が10個以上あったり、土壁の解体で埃まみれになりますが、とりあえず解体スタートします!
解体後。
1枚目、2枚目の写真を見ると立派な太鼓張りが入っています。
このような造りは、これからの建築では見ることがほとんどないかもしれません。
その下3枚は洗面所とお風呂の白蟻被害です。
こうなると土台の意味は全くありません。
おそらくはヤマトシロアリだと思われますが、世界最強のイエシロアリだったらもっと被害にあっていたかもしれません。
蟻害、腐朽菌のダメージを受けると、なぜ家が弱くなるのか。
コアな話しは日記に載せておきます。