本日は前回の続きからです。
新規の基礎を左官屋さんの「マルさん」が造ってくれたので、新たに耐力壁となる部分に筋違い、構造用合板、柱の引き抜き金物等で補強していきたいと思います。
筋違いは土台から梁まで届かせなくては意味がありませんので、その部分は解体していきます。
ちゃんと工事看板を入れて写真を撮るのは、耐震補強工事で補助金をもらうために役所に提出するためもあるのですが、施工中の写真を引き渡しの時に病院の「カルテ」みたいな感じで保管しといてもらうためのものでもあります。
こちらのO様邸は昔の造りで間仕切りが少ないので、耐力壁を結構造ることになっています汗
押入などを補強できれば建築費用も抑えられるのですが、外周部は土壁なので、筋違いがたすき掛けで入りません。ですので、内部の間仕切り壁を造って施工していきます。
筋違い金物と、柱のないところに新規で柱が付けられるパイプコーナーという金物です。
土壁なので、柱の引き抜き金物ぐらいしかつけられません。
既存の柱を残しながら納めていくので、結構時間がかかります。
そして柱は真っ直ぐではありません。
座屈といって梁などの荷重を柱で受け止めるので、少したわんでいます。それに背割りと言って、柱が割れないように筋が入っているのですが、それが開いてくるので直角ではありません。」
新築工事より何倍も手間も掛かるし難易度が高いです。
続く・・・