とうとう、このじめっとした梅雨の時期がやってきました。
汗も気持ち悪いし、乾いたシャツが臭くて現場仕事の人には嫌なシーズンですね。
しかし、今年はもうすぐ梅雨明け!?なんてニュースも流れていたので、僅か2週間ぐらいで真夏がくるかもしれません。
それはそれで体がきついのですが汗
さて、本日は先日から始めています、沼津市のお宅で地盤沈下して家が傾いている、既存住宅を水平にする工事を話していきます。
先ず、こちらのお宅は山の傾斜地であり、切土と盛土がされた造成地になっています。
切土部分は地山なので地盤が良好ですが、盛土は切り取った土を埋め戻してあるため、軟弱地盤となることが多いです。
埋め立てた土より何万年とかけてできた地層のほうが強いのはイメージできると思います。
今回は、その盛土のところが傾いてしまっているため、基礎下に杭を打つところから始めます。
現在の住宅の基礎は鉄筋の入ったべた基礎がほとんどですが、こちらは昭和56年の建築で、ぎりぎり新耐震基準に沿って建てられていますが、基礎は無筋で現行の耐震基準に満たしていないこともあり、耐震工事も含めて施工していきます。
鉄筋入りの基礎ですと、基礎の下に杭を打ち、支持層まで届いたらジャッキアップすれば基礎全体で家が上がってくるのですが、無筋の基礎はジャッキアップすると基礎が割れてきてしまうので、今回の施工は「これ以上基礎が下がらないようにし、土台から家を上げる」計画をしました。
既存の基礎の横に穴を掘って、75㎝の杭を繋いで支持層まで届けて地盤沈下を防ぎ、補強する工法を「アンダーピニング工法」と言います。
それでは、どのように工事が行われるのか見ていきます。
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畳を一度撤去したら、耐震工事もするため天井も撤去します。
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今回は2か所に杭を入れる計画をしたため、穴が掘りやすいようにその部分だけ根太を撤去しました。
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規格通りのの杭が準備できたので、この杭が入ってジョイントできる長さと、ジャッキを据え付けるながさを合計して140㎝の穴を掘っていきます。
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このようなガラも地盤沈下の一つの要因ですね。
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人が入って作業できる140㎝の穴を掘ると、だいたいこの袋で3つぐらいです。
また、表面は乾燥してましたが、掘り進むと水分の多く含んだ粘土質で、非常に沈下しやすい土でした。
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あまりの深さにびっくりして、妻も思わず入らせていただきました。
今回はここまでにして、次回、杭をセットしてどのようにアンダーピニングを行っていくのかをつづっていきたいと思います。
次回のブログの内容を少し動画にしておきました。
少しずつですが、杭が下に打ち込まれ、ジャッキが伸びていくのが分かります。