こんにちは、わかめです。今日は上棟前の地盤調査について書かせていただきます。
地盤調査法には種類がいくつかあり、一般住宅でよく行われているのがスウェーデン式サウンディング試験(SS式)。
先端がスクリュー状になった鉄の棒を回転させながら、25cmごとに地面に貫通させてゆきます。この回転数により、地盤の硬軟を判断する方法ですが、土の性質に影響されやすく、正確な地耐力の把握が困難です。それにより実際の地耐力と異なる数値の結果が出ることあります。
今回の土地は、国土地理院から出ています、静岡県地理情報システム「静岡県GIS」より、土地購入の際事前にこの土地の地質・地盤などをしらべており、そこが溶岩類に分類されていることや、隣家からの情報で、大きな岩が出てくるであろうことが分かっていましたので、SS式の鉄の棒を貫通させる方法だと岩に当たってしまうことも考えられたので、表面波探査法による調査を行いました。
この調査法は、起揺機で電気的に地震波を発生し地面を揺らして、その「ゆれ」の伝わる早さにより、地盤の硬軟を判断します。
周波数を可変しながら、10mの深さまで測定します。
地層の境界線を判断し、障害物に影響されることなく、各層ごとに地耐力がどれくらいあるのか正確に調査できます。
それにより、建物を建てる予定の北側と西側に、表面から60センチまでの間に、少し耐力が足りないことが分かりました。古くは畑だったことが影響されていたと思われますが、それより下はとても堅い地盤であることも分かりました。
この結果、北と西の2面のみ地面から60センチ~を堀り、30センチの厚みで柔らかい土を砕石に入れ替える部分改良を行うこととなりました。
地盤は1つの土地の中でも、場所により違いが出てくることはよくあります。
いくら強固な家を建てても、地盤が悪ければ建物の強度は保たれません。地盤調査は必須です。
しかし、調査結果により莫大な地盤改良費がかかることもありますので、土地購入の際は下調べも必要です。
その様子は過去のブログに書いていますので、よかったらご覧ください。