本日は長泉町新築工事の完成を、苦労したところや私たち「ヒュッゲホームズ」としてのアイデア等を踏まえながら話していきたいと思います。
まずは玄関です。
玄関を入ると正面にお客さんが上がるところ、右には下足室があります。
これは施主様の希望で、「玄関は常に綺麗でいたい」とのことでした。
ご主人が帰ってきたときなどに、子供たちの靴などが散乱しているのが嫌みたいで、ご家族は常に右の下足室から出入りしよう、とのこと。
ですので、体が接触しそうな枠部には杉板を張って洋服などが傷つかないようにしてあります。(珪藻土を巻き込みで塗ったほうが安くて早いです)
正面に見える手摺はかなり下の方に付けています。
それは、年配の方が来られても座って靴を履き、そこから立ち上がるために低い位置でも使えるようにです。
そして間接照明。
うちの妻らしい設計です。
間接照明は「ヒュッゲ」にはマストです。
マスト(必須などの意)かどうかは別にして、以前NHKの「プロフェッショナル」という番組で「照明プロデューサー」の有名な方が出演していて、妻と二人で観ていました。
その方も建物の模型を造り、実物にかなり近い感じでシュミレーションしていました。
老舗の旅館からの依頼でした。今までも雰囲気の悪くない旅館だったのですが、照明を少し変えただけでとてつもなく素晴らしい部屋になりました。
女将さんもすごく感激したのを覚えています。
その時夫婦で「照明ってすごく大事だよね。やっぱりインテリアコーディネーターの提案も、設計とはまた違う視点だから必要だよね」
なんて会話をしていました。
「ヒュッゲ」のルーツ、デンマークではもちろん電気の照明もありますが、キャンドルを灯す暮らしです。
人間は「火」をみると落ち着くようで、キャンプファイヤーの「火」、暖炉の「火」、キャンドルの「火」などがあります。
デンマークに限らずヨーロッパの人々は食事や食後の雰囲気造りにキャンドルをよく使います。
それは「火」を見て落ち着く効果と、あの炎がもたらす陰影だったりぼんやりとした明かりが直接目に触れず、間接的に光が入ってくるから落ち着く空間ができるのだと思います。
ちなみに、ヨーロッパの照明はすごくオシャレですよね。
ペンダントやスタンドタイプなんかステキなものばかりです。
そんな空間演出を自分たちでするのも「ヒュッゲ」なんでしょうね。