函南町のフルリフォームをスタートしたのが昨年の10月でした。
丸半年かかり、ようやく完成しました。
中盤にもっとブログを更新できればよかったのですが、大工、現場監督、営業、既存住宅状況調査(ホームインスペクション)の仕事を同時にこなしていると、ついブログを更新し忘れてしまう・・・
2か月ぶりの更新ですが、函南町のフルリフォーム完成までを綴っていきたいと思います。
前回までは家の傾きを直すところまで書きました。
今回は浴室の改修です。
既存の浴室
タイル張り浴室。
既存の浴室は昔のタイル張りで、工事着工前に床下に潜ったところ水漏れして土台が濡れている状態が確認できました。
いざ解体してみると・・・
柱が腐っていてボロボロ。
土台、根太共に水が入って腐っています。
土台を切った断面。
水が染み込んでる状態がよくわかります。
窓台も無い状態。
よく崩れなかったなあ、と感心してしまう状態でした。
既存タイル張りの浴室によくある光景ですが、こればかりは素人には分からないので専門家「既存住宅状況調査士」にお願いして、家の健康状態を見てもらうのが家を長持ちさせるコツですね。
人間の健康診断と同じような感じです。
それでは土台、柱を交換、窓台を作り直してさらに昭和56年以降の新耐震基準の建物ですが、家全体の耐震性も不足しているので耐震補強もしていきたいと思います。
柱が落ちないように土台を一本ずつ交換。
土台、柱を交換。
土台交換、新規筋違いと既存筋違いに金物。
構造用合板も張って壁倍率を確保。
新規ユニットバス。
土台、柱、窓台の交換に耐力壁を追加、二重窓にして断熱効果も上げて高性能な浴室が仕上がりました。
ユニットバスの良いところは何と言っても気密性が良いので、土台などが腐る心配がかなり減少することです。
私の仕事は現場での大工、監督の仕事に平行しつつ、月に3~4件ほどの既存住宅状況調査(ホームインスペクション)の仕事依頼がきます。
屋根に登ったり、小屋裏を確認して屋根の劣化状況を見て雨漏りがないか、床下に潜ってシロアリや漏水などがないかをチェック、調査報告書としてお客様に診断結果を書面にて写真付きで報告します。
お客様で一番心配されるのが、素人にはできない屋根の雨漏りだったり床下の状態です。
今回も工事着工前に床下に潜って調査しておいたおかげで、土台の腐りなどを発見できて工事前にシュミレーションすることができました。
浴室も心機一転し、「ヒュッゲ」の生活にまた一歩近づいていますね。