本日は、お盆明けからスタートしました、富士市の耐震リフォーム工事を綴っていきたいと思います。
長泉町の新築工事と並行して、見積もり、打ち合わせを行ってきましたので、スムーズに工事のほうにはいることができました。
私の木工事はお盆明けですが、正確な工事着手は7月で、ベランダの防水工事からスタートしました。
築26年の増築部のベランダシート防水の立上り部分に、外部から水が入った形跡が多数見られ、水平部分にも割れがあり、このままでは近いうちに雨漏りの原因になるので、FRP防水にやり替える工事を先行しました。
私が新築現場で忙しかったので、代わりに妻が監理者となり、防水の職人の手配と施工管理をしてくれました。
このように重なってしまった時に、建築士の妻がいることですごく助かっています。
さて、今回の富士市のF様邸、最初の打ち合わせ(ヒアリング)の時のご要望は「キッチンの配置交換・昔の畳の居間を現代的なリビングへ・タイル張りの古い浴室をユニットバスに交換・他にも羽アリが出たから白蟻がいるかも?」
と、こんな感じでした。
調べてみると、建物は昭和56年5月以前の「旧耐震建築物」です。
そこで、「居間、キッチン、浴室を壊して新規に壁を作るなら、せっかくですから耐震工事を一緒にやりませんか?
リフォームで壊す壁や、物入や押入れの工事範囲の狭いところに耐力壁を作れば、大掛かりな工事をせずに家が強くなりますし、補助金も出ます!リフォーム時に耐震工事をするのは一石二鳥なんです。」
と、説明しました。
お客様の中では「耐震工事って高いでしょ!」
そんなイメージみたいです。
もちろんピンキリであり、重たい瓦屋根を軽い材料にすれば耐震性も上がりますが、足場を組んだり屋根面積の大きさ等でも金額は変わってきます。
後はお客様自身がどこまで安心したいのか。
現行の耐震基準ギリギリなら補助金ぐらいで納まるかもしれませんし(延べ床面積等で違います)東海地震に備えて強くしたいなら、やはり金額は上がっていきます。
富士市のHPの情報ですと、
昭和56年5月以前の木造住宅(平成30年統計)は14858戸、うち耐震性有りが8223戸です。
まだ6635戸の住宅が非耐震ということになります。
調査結果でも、耐震改修を行わない理由として、
「自己負担が少なければ実施したい。資金不足。」が大半です。
昭和56年5月以前の木造住宅に住んでる方は、年金暮らしのご年配の方が多いからこのような理由が多いのもわかります。
今回はリフォームの際、壊して新規に壁を作るところなどに耐力壁を持ってくるなどすると、費用も抑えられるので、リフォーム+耐震ということで工事をすることになりました。
内容についてはお客様の了解も得たので、少しづつアップしていきたいと思います。